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空気バネ
空気バネについて
(ベローズの構造)
[1]空気バネの構造と名称
① ゴムベローズ
ベローズの中層はタイヤ用コードで補強され,その内外層は屈曲性・気密性・老化性にすぐれたゴムで被覆保護されています。
また,ベローズの両端にはビードワイヤーと呼ばれる環状のワイヤーが入っています。
② 中間リング
ベローズの中に圧縮空気を封入した際,ベローズが外にふくれるのを防ぎます。
③④ 上下面板
ベローズを密封するための金属板で,一般には,この部分を直接機械に取付けて使用します。
⑤ 締め金具
第1図に示すように締め付け型空気バネのゴムベローズの締め付け部に装着され、面板とボルトによって締め付けます。なお,第2図のようにセルフシール型空気バネは空気内圧により自動的に気密作用が働くので,締め金具は要りません。

[2]空気バネの用語
(1) 有効受圧面積Aおよび有効直径D
空気バネに圧縮空気を封入して荷重を支えるとき、有効に圧力が作用する面積を有効受圧面積(一般にAで現わします)と呼びます。軸対称のベローズの場合には、有効直径(一般にDで現わします)は、√((4×A)/π)で算出されます。
ベローズをストローク中心高に保ち、内圧p0の空気を封入した際の荷重をW0とするとき、有効受圧面積A0はA0=W0/p0で求められます。またそのときの有効直径、すなわちD0=√((4×A_0)/π)をmm単位で現わし数字をまとめてサイズの呼称に用います。
(2)ストローク中心高さ(H0)
ストローク中心高さとは,標準とするゴムベローズの高さで,一般にこの高さを中心として空気バネを伸縮させます。空気バネをストローク用として使用する場合は,ストローク中心高さはとくに意味を持ちません。
(3)常用最大ストローク
ベローズの疲労,および破壊を考慮して定めた許容最大伸張と最大圧縮の変位を示します。
(4)常用最大内圧
ストローク中心高さにおいて常用を許される内圧(ゲージ圧)の最大限をいいます。
[3]空気バネの特徴
(1)
取付け高さの割合にストロークを大きくとれる。
(2)
給油の必要がなく保守がきわめて簡単。
(3)
横剛性が適当に利用できる。
上記の他に空気バネの共通する一般的特徴として,つぎのような事柄があげられます。
(ア)
きわめて柔らかいバネ定数が得られる。
(イ)
内圧をかえることによって負荷荷重範囲が広くとれる。
(ウ)
内圧をかえると,ほぼ比例してバネ定数はかわるので,荷重の大きさとは無関係に一定のすぐれた防振効果が得られる。
(エ)
補助タンクをつけて空気バネとの連結部に絞りを設けると空気減衰により共振が防げる。
(オ)
自動高さ制御弁(レベリングバルブ)を併用すると,負荷荷重がかわっても,つねに支持体の高さを一定に保つことができる。
(カ)
金属バネにみられるようなサージング現象が起こらず防音効果がすぐれている。
空気バネのサイズ・仕様
[4]空気バネの分類,サイズ,諸元
第1表 (1)締め付け型空気バネ

(2)セルフシール型空気バネ

・ストローク中心高さは上下面板を含まない寸法で表示する
・ストローク中心高さ時の内容積は内圧5kg/c㎡の積である

[5]空気バネ各種標準品の仕様と特性
※注,標準品として下記3種類(サイズ分類では2種類)の組立品があります。
K ベローズ+中間リング+締め金具
K01 ベローズ+中間リング+締め金具+配管型上下面板
K02 ベローズ+中間リング+締め金具+バルブ付上下面板
ただし
AP08201KおよびAP12201Kは,ベローズ+中間リングのみです。
各サイズの詳細については地区別販売窓口へお問い合わせ願います。
空気バネについて
空気バネのサイズ・仕様
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